ジャッキーも年を重ねて、しっとりとした役が似合うなぁと感慨深い想いに耽った。
久しぶりの「ボリスストーリー」シリーズだが、アクション連発というより、今回は別物で、物語をしっかりと観せる仕上がりになっている。
なので、昔からのファンには、とても物足り無いかもしれないし、アクションのたたみかけは無いし、笑いも無いのだが、
安給料で、家族を犠牲にして、逆恨みされる、哀愁感漂う警官の物語を、丁寧に描いているところが新鮮だった。
主人公の「誰の命も大切」という人物像が素晴らしく、犯人や突然襲ってくる相手までも命を守る行為には、とても感動した。しかも、最初はウザいキャラだった過去の事件の関係者たちも、自分だけの保身だけでなく、全員で主犯の逆恨みの疑いを晴らすシーンは、感動的だった。
とは言え、限られた狭い店の中でのアクションなど、手に汗握る展開はさすがだし、アクションの切れは、まだまだ素晴らしかった。60歳を超えても、さすがジャッキー！衰えは感じさせなかった。
素晴らしい。
