ジャッキーの作品をそれほど多く観ていない私は、彼の作品の中にはいつもコメディ要素があるという印象を持っています。
本作の彼は熟練の刑事の役でシリアスなストーリー。
ポスターを見ても分かりますがジャッキーは自分のテンプルに拳銃突き付けて少し浮腫みもある暗い顔。笑いを取る目的のシーンはZEROで、こうしたジャッキーの作品は初めて観たので新鮮でした。
しかしです、彼の目にも止まらぬアクションからはそこはかとなくコメディの匂いがして来るではありませんか。極々真面目に彼は演じているとは思いますが、コメディタッチがして"来てしまう"ではないですか。
スレッスレで敵の攻撃を躱して、間髪を容れずに次のアクションに移る彼独特の所作には、何々拳を操っていた若い頃のジャッキーが身に付けたコメディタッチが、どうしても浮き出て来てしまっています。
いつものようにオマケのNGシーンを付けているのもどうかな？と思います。
「撮影中はこんなに楽しげな雰囲気でやっていたんですよ」ってシリアスな作品でわざわざ言わなくてもいいのではないでしょうか？
ジャッキーのアクションにはそれ自体にそもそもコメディタッチがある事が良く分かる作品でした。
