このレビューはネタバレを含みます
その人を知れば知るほど、
好きと嫌いの境界がどんどん曖昧になっていく豊かなキャラクター造形。
悩みや問題を直視するのが怖く、
”刹那を生きる”ことがニヒルでクールだと自分を信じ込ませて、
思考停止の”自己防衛”を決め込む主人公のイタさが身につまされまくりました。
あと、主演2人の瑞々しい演技が抜群に良い。
マイルズ・テラーはダメダメなのに憎めないし、
シャイリーン・ウッドリーはこういう役を自然体に演じられる上手さがあるし、
荒んでる僕でも素直に応援したくなる2人です。
ラストはちょっと身勝手なところもありますが、だからこそあの表情で終わらせる、その辺りのバランス感覚も絶妙でした。