明石です

ゲッタウェイの明石ですのレビュー・感想・評価

ゲッタウェイ(1972年製作の映画)
3.6
裏社会のボスの根回しにより仮釈放となった元囚人が、ボスに脅されるがまま銀行強盗をし、その金を持って妻と2人で逃げる話。監督は『わらの犬』や『ワイルドバンチ』のサム・ペキンパー。スティーブ・マックィーンのショットガンかっこええ!な映画でした。

そこらのクライム映画に比べると、かなりドジが多い印象。敵の足元に銃を転がしたまま放置したり、トドメを刺したつもりで生死を確認せずに立ち去ったり、見知らぬ相手に鍵をすり替えられて大金が入った荷物を奪われたり、挙げ句の果てには指名手配で顔が割れてるのに何も変装をせず行く先々で通報されたりと、詰めの甘さにイライラさせられることもしばしば。まあすべてが滞りなく進んでしまったら、その後のドラマは生まれないわけだけど笑。なんだろう、賢い敵に騙されて窮地に陥るなら「おおっ」って素直に感心できるんだけど、ただ単にドジを踏んでトラブルに巻き込まれるのは普通にイライラする。ちゃんとして、、コメディじゃないんだから!って突っ込みたくなる。

逃避行系の映画にしては珍しくラストが純粋なハッピーエンド。たくさん殺したのにちゃっかり生き残る(ただしそこはヒーロー物の映画らしく、無法者しか殺さない)。基本的には主人公が最強なんだけど、敵もかなりしぶとめ。マックィーンが追ってくる敵をみんな掃除し、最後は妻と一緒に地元住民の助けを借りて国境越え。こういうエンディング、嫌いじゃない。というかかなり好き。ハッピーエンドで何が悪い!
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