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ゲッタウェイのgisujunのレビュー・感想・評価

ゲッタウェイ(1972年製作の映画)
5.0
前作の陰湿な(わらの男)から一転、痛快バイオレンスムービーになっていて大変楽しめました。冷静沈着なマックイーンですが、大金を盗人に取られたり、女と本気でケンカしたりカッコ悪い一面もあるのですが、市民に通報され中絶体絶命の時にはショットガンで強引に突破していくカッコ良さ!その後ゴミ収集車に閉じ込められちゃう間抜けつぷりも人間臭さを感じてしまいます。
終盤のホテルでの銃撃戦はペキンパーの真骨頂ではないだろうか。殺され死んでいく者たちをスローで美しく描くペキンパーの美学はまるで死者を弔う儀式のようでした。あと、獣医夫婦を拉致したアル・レッティエリも大変良かった。子猫抱いて夫婦に銃を突きつける品の悪さもペキンパーらしいなと思いました。
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