大きな瞳が訴えている。私が描いたの。
おそらく、この映画を観た、日本のニュースを耳にしている誰しもが、昨年の出来事を思い浮かべてしまうだろう。エイミー・アダムスの心痛に耐える表情。あの人もあんな気持ちだったのだろうかと。
嘘をつくことに罪悪感を感じるマーガレットに、真実をさらすことだけが正しいとは限らない、とカトリックの神父が諭す。10年後、新興宗教がマーガレットに真実を語れと促す。これも実話なのかしら。だとしたら出来すぎた皮肉。とてもピュアな女性なのだ。
クリストフ・ヴァルツのイカサマ野郎ぶりが見事。逆ギレして、訴えてやる、なんて言うから、やっぱり「現代のベートーヴェン」を思い出してしまう。
エイミー・アダムスに魅了された106分