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砂上の法廷のtetsu0615のネタバレレビュー・内容・結末

砂上の法廷(2015年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

は?というオチが待っている法廷サスペンス

弁護士のラムゼイは父親を殺したマイクの弁護を引き受ける。
父親とは顔見知りであり、その一家とも親しかった
しかし、マイクは一切黙秘しており、その間にも裁判は彼の不利な方へと進んでいくが…


オチにはビミョーに触れるので、予備知識入れたくない人はここまでで



裁判の間、回想シーンが幾度となく唐突に挟まれるが、真の回想なのかもしくは創造したストーリーなのかの判断は明確に出ていないし、裁判の中で証言していない真実もあり、「この物語は裁判という制度の問題となりそうな点や証人、証言の嘘によってねじ曲げられる裁判の有り様を魅せる物語」
だと思って見てたら、マイクからの突然の新事実の告白!
それに呆気に取られていたら、それすら真実なのか?という疑問提起から、「真実はどこにあるのか?」という話になるようで…まさかの真実が待っている。
明かされるのはもっとも大きな秘密を隠していた人間…

オチまではなかなか見ごたえはあったのだが…
ラムゼイの戦略とやらが果たして機能するのかという問題やマイクがなぜ喋らないのか?という疑問、証人たちの嘘と真実の行方…
あと、マイクの衝撃的な告白から裁判は大きく揺らぐのだが、そこにも最後には「それは真実なのか?」という展開に導かれるように、「衝撃的かつ同情的な真実によって、人間の判断力が曖昧になる」という心理的な状態になっていることを突きつけられたのまでは良かった。


ただ…え?今まで伏線あった?いやまあ確かに怪しいといえば怪しかったかも知れんけどさ(親しげだなぁ…とか)マジ?である。
マイクの言っていた時計とか知らねぇし…
正直予測してたかどうかで言われると、予測に入ってなかったけど、ウーン…

知った上でもう一度見ると良いのかも?でもなぁ…

というより、奥さんが追い込まれていたからといって、法律を熟知したような人間がするとは思えない犯行計画だったのは気のせいか?
もっと上手くやる手もあったのでは?という疑問が浮かんでしまう。

淡々としているし、BGMも静かに(特別な効果ももたらさずに)流れるだけなので眠くなる人もいるかも?

衝撃のラストにするためにこねくり回された印象だが、法廷劇としてはなかなかの出来かと

もう一回は…見ないかな
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