りえぞう

怪しい彼女のりえぞうのレビュー・感想・評価

怪しい彼女(2014年製作の映画)
3.7
頑固で口が悪く、嫁にも孫にも煙たがれている70歳のマルスンが、謎の青春写真館で遺影の写真を撮ると、20歳の頃の自分に若返ってしまうというファンタジック・コメディー。
冒頭のマルスンはなかなかの強者で、この癖のあるキャラが若返ってどう変わるのかな〜と思いながら観ていました。
おばちゃんパーマからローマの休日のオードリー・ヘップバーンの髪型を真似て変身する彼女がキュート。女性がオードリーに憧れるのは万国共通ですね。対して男性はと言えば、スティーブ・マックイーンなのも⁉︎ しかし喋ればやっぱり口は悪いし仕草はおばあちゃんで、このギャップが面白かった。
20歳のマルスン=オ・ドゥリは歌手として活躍をするのですが、その爽やかな歌声と歌詞には癒されました。
現実とはかけ離れた華やかな世界で夢だった歌手になり、素敵な男性と出逢い、今までの苦労した人生をやり直せるチャンスが訪ずれた時の、ドゥリが選んだ最後の決断には感動でした。
こんな事したい、あんな風になりたい、もう一度やり直したいと、誰にだって夢はたくさんあるけれど、今ある自分の生活の中で出会ってきた大切な人や、乗り越えてきた経験、いろんな思いは、今の自分しか経験できない貴重な事実。
そして「花は枯れても時が来ればまた咲くでしょう」と歌う挿入歌のように、毎朝目覚めるたびに私達は生まれ変わって、何事にもチャレンジできるチャンスがある。
ストーリーは予想通りに展開していくのですが、温かいラストでした。
ラストのオチもなかなかですw
オープニングの女性の年代を球技で例えるのも、悔しいけれど上手いと思いましたww
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