というわけで映画のメイキングを見る。
まあ監督、映画に使わなかった(それでいてエロすぎる)シーンを使いたかっただけじゃん。しかもそのシーンってディレクターズカットではほぼ全部入れているし。
というわけで映画観なかったらそれほど面白くないドキュメンタリーだけど、このドキュメンタリーで壇蜜が「痛い」って小さな声で言うのがとんでもなくはまってしまって狼狽してしまった。当然撮影おわった後で。先ほどのレビューでも書いたけど「エロスはあくまで個人的なものになる」という感じなのよ。困ったね。
ちなみにメイキングとかインタビューとかはドキュメンタリーのはずなのに圧倒的に少ない。とにかく監督の「壇蜜を見ろ」って言う声がハウリングしてみているこっちを困惑させる。
あ、それはそうと、壇蜜のこの立ち位置ってまさに谷崎潤一郎の「刺青」だよね。いつの間にか支配/被支配が逆転する構図。古典的であるけど、そこにシンパシーを持ってしまう人もいるだろう(僕も持った)。谷崎潤一郎=団鬼六=神代辰巳=山本直樹というエロの巨匠たちの延長線上に壇蜜はいるのではないか。そう考えると彼女が遅咲きなのに妙に好かれていることもわかる気がするんだ。
あ、羞恥があるけど僕は……谷崎全集持ってます。団鬼六は花と蛇を読破しました。神代辰巳は大好きです。ほぼコンプしています。山本直樹は個展まで見に行きました。当然「フラグメンツ」や「堀田」も大好きです。
壇蜜も好きです。生まれてすいません……