ろく

人狼ゲーム クレイジーフォックスのろくのレビュー・感想・評価

2.0
シリーズ3作目。見事なまでの「3ない」映画である。

①筋がない
ぐだぐだの脚本。柳の下に泥鰌三匹をめざしのかもしれないがシリーズ1の「ぐだぐだ感」。そもそも人狼ゲームって人狼、村人、用心棒、預言者くらいでいいじゃない。それをキツネなんて意味不明のものつけくわえるから筋がぐだぐだになる。実は原作も持っているのだけど、1作目や2作目(ビーストサイド)に比べ圧倒的につまらない。しかも最後むりむりなのもどうかなと。つまり原作から「筋がない」のにそれを無理無理に突っ込む政策側の問題ですよ。

②お金がない
シリーズ1作目は桜庭ななみ、2作目は土屋太鳳とそれなりの女優を使ってきたのよ(1作目は仲野太賀まで出ているしね)。なのにこっちは高月彩良。ううん、高月悪い女優ではないんだけどそこは少し安くしたよね感が止まらないのよ。じゃあそれをSFXなどに還元しているかというと結果なし。殺すシーンも少しばかり血が出るだけ。製作費いくらなんだろう。

③矜持がない
もう撮っている奴も面白いもの作ろうって矜持ないじゃない。なんとなくシリーズでとりあえず撮ればいいじゃないって感じなのよ。この作品でめっち面白くしようという気が監督にも演者にもないんだよねえ。いや逆に黒歴史になってしまうのではっていう感じじゃないですか。いや確かに井口昇の作品なら黒歴史ですけど、これはそこまでではないはずだ(と信じたい)。シリーズ2作目の土屋なんか多少は面白かったのに(特にロックかましているとことか)、これは見所なし。あ、でも高月の顔は綺麗なんでそこだけはよかった。そして後半になればなるほどおなじみ(僕がいつも否定している)絶叫演技ですよ。どうなんだろう、これ。もう少し静かにしてくれと言いたい。

といいとこなしの映画ですけど高月が美人なんでそれだけはよかった。ほんとよかった。やだ、それだけじゃん。
ろく

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