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ジェニーの肖像のkanegon69のレビュー・感想・評価

ジェニーの肖像(1947年製作の映画)
3.8
なんともファンタジックでちょっと切ない物語でした。

時を超え貧しい画家のイーベンに会いに来るジェニー。最初は少女だった。両親はとっくの昔につぶれてしまったはずのサーカスで綱渡りをやっているという。冗談かと思ったが本気のように言う。気が付いたらいつの間にかいなくなっている。スケッチを書くと不思議と時を越えた懐かしさのようなものを感じさせ、すぐに売れてしまう。

ジェニーはその後も成長した姿でイーベンの前に現れ、いつしか二人は愛し合うように。イーベンはジェニーが希望する肖像画を描くが、完成した後、叔母の夏の療養に付き合うために旅立つといって消える、、

そして最後の嵐の灯台のシーンはなんとも切ない。しかし、イーベンはジェニーがまだ生きていると信じているかのよう。美術館に飾られたジェニーの肖像画は美しく、人々を魅了し続ける。

主演のジェニファー・ジョーンズが少女時代から大人まで演じており、とても美しかったです。肖像画になったジェニーもこれまた美しい。随分古い映画でしたが、とてもファンタジックでちょっと切ない、いい映画でした。
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