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悼む人のフェミ研ゼミのレビュー・感想・評価

悼む人(2015年製作の映画)
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永遠の仔を観た時小学生でした。幼いながらに衝撃でした。
暇を持て余して最近観たら子どもフィルター取れてもやっぱり衝撃で。
悼む人って映画あることは知っていたけれど、永遠の仔と原作者が同じと知らなければ観なかった思います。
それに、同じって知らずに観たらこんなに真面目に観れなかったと思います。
それでね、
私、自分でも驚くほどよく失くしものするんです。
そんで、何がいけないってすぐ誰かのせいにしてしまうんですよ。
失くしたことよりも、誰かの過失に怒りをね、ぶつけてしまうんですね。
失くなってしまったけど、あれは本当に大事だったなあ。
って在ったこと存在していたこと忘れないこと、思い出して愛でていることが大事なんだよって多分この映画では言いたかったんだと勝手に受け止めました。
でもね、思い出振り返るなかで、何故わたしの手元から離れてしまったんだろう?
って考えるとやっぱり誰かの過失なら怒りをぶつけたくなりますよね。
そんな怒りを思い出の中の愛情が鎮めてくれるので、きっと人は怒りと愛情を交互に芽吹かせながら生きていくしかないんだなあって思ったんです。


最近、引越しをして、ものの多さにおそれを感じているんです。
本当に必要なものはなに?自問自答の日々です。
人の愛情というものは執着でしかないとも映画では語っていました。
でも、必要ないのにただ手元に置いておきたいっていう無駄なものこそが心を豊かにしてくれる。そんなものが生活には必要なんじゃないかなあ。とも思うんです。

なんでもあるし、手に入る時代だからこそ、選ぶ力が問われる。本当に素晴らしいもの、大切なものを知っていなければできないこと。

昔のCMでモノより思い出!みたいなのあったじゃないですか。
私は貧乏な家の子だったので、モノが思い出を作るんじゃ!ボケナス!!ってCMの中の豊かそうな幸せそうな家族たちにキレてましたけど、今でもそれは間違ってなかったなあって思います。
モノより思い出それは正論〜
なんだけど、モノが思い出をつくるし、鍵にもなるのだよなあ。
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