リュック・ベッソン監督がスカーレット・ヨハンソンを主演に迎えたSFスリラーアクション。
ごく普通の女性ルーシーが、マフィアの闇取引に巻き込まれる。密輸入中の思いがけない事故により、脳が覚醒していく。
"Ignorance brings chaos, not knowledge."
『レオン』×『2001年宇宙の旅』のようなSFリベンジスリラー。
正直、これはハズレ。〈人類の脳は10%しか機能していない。もしも脳が100%に覚醒したら?〉というコンセプト(現在この言説は脳科学者によって覆されているそうだが、、)は面白かったのだが、いかんせんストーリー展開がぶっ飛んでいて理解不能。
いやいやそうはならんやろ!!というトンデモ展開の連続に頭が混乱している中、話がどんどん壮大になっていくので、完全に置いてけぼりを食らった。時が世界を支配するという興味深そうなテーマも大して深まっていかなかったし、リベンジアクション映画としての興奮やカタルシスも味わえなかった。100%脳が覚醒し、全知全能の神と化したルーシーが、その全てが詰まった💽を人類に授けるというラストも何だか投げやりに思えて納得できない。
美しくてカッコ良いスカーレット・ヨハンソンを拝むには良い映画。それ以外で言うと、韓国人ギャングのボスを演じたチェ・ミンシク(『オールド・ボーイ』etc)の存在感が凄い。『レオン』のゲイリー・オールドマンを彷彿とさせるような、危険なオーラをビンビンに放っていた。
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