ユースケ

グリーン・インフェルノのユースケのネタバレレビュー・内容・結末

グリーン・インフェルノ(2013年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

環境保護を訴える意識高い系学生グループACTの活動に薄っぺらい正義感と淡い恋心を抱いて参加したジャスティン(監督のイーライ・ロスの嫁のロレンツァ・イッツォ)。ところが彼らが救おうとしていた先住民族ヤハ族はなんと食人族だったのでした。バイヤー。

【食人族】を世界で最も美しい映画だと力説し、【ホステル2】では【食人族】の監督のルッジェロ・デオダートをイタリア人の食人鬼として出演させた【食人族】への愛情と薄っぺらい正義感を押しつけるインターネットに巣食うゴミであるソーシャル・ジャスティス・ウォーリアーへの怒りが詰め込まれた本作。鬱陶しいソーシャル・ジャスティス・ウォーリアーは食人族に食われてしまえばいいんです。

伏線が散りばめられたちょっと長めの前振りが終われば、お待ちかねのエクストリームなカニバリズム劇場の開幕。生きたまま両目をエグり、舌を切り取り、四肢を切り落とし、首チョンパで血抜きしたデブを、しっかりと味付けし、じっくりと燻製にする手際の良い解体シーンと調理シーンに嫌悪感はほぼ皆無。なによりも、料理を差別なく平等に取り分け、料理を一族で楽しむヤハ族の姿からは文明人が忘れかけた家族の絆を感じずにはいられませんでした。
共食い、踊り食い、串刺しなど、趣向を凝らした調理法や【食人族】を鑑賞し、ノリノリで食人族を演じたリアル先住民族による名演技にも注目です。

欲を言えば、蟻責めの描写が思いの外ユルかったので【インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国】の食人アリの襲撃シーンくらい派手にやって欲しかったです。前戯の全身を滅多打ちにして骨を粉砕する描写が良かっただけに勿体無かったと思いました。でも、ACTの指導者アレハンドロによる極限状態オナニーとACTの女性メンバーによるゲロとウンコのサービスカットが良かったので帳消しという事にしましょう。