らんらん

江戸の朝風のらんらんのレビュー・感想・評価

江戸の朝風(1960年製作の映画)
3.0
東映、カラー、時代劇
出演者
片岡千恵蔵、沢村訥升、大川恵子、桜町弘子、青山京子
山形勲、阿部九州男、吉田義夫、坂東吉弥、田中春男
片岡栄二郎、明石潮、北竜二、汐路章
近衛十四郎、伏見扇太郎

【内容】
死んだ仲間たちの今際の際の願いを果たすため一人生き残った主人公(片岡千恵蔵)は江戸を中心に人探しをすることに
一方、山形勲(因縁の悪役)は千恵蔵が生きて戻ったことを知り刺客を差し向ける
さらには山形勲はお家騒動にも関わっていて、、、っていうなかなか詰め込んだストーリー

無人島で死んだ仲間たち(とそのお題)
坂東吉弥(八重なる許嫁)、明石潮(かつて捨てた男の子タミタロウ)、片岡栄二郎(残してきた妹お弓)

1.片岡栄二郎の妹(お弓)探し(10年前に別れている)
易者の女(青山京子)やスリの男(田中春男)と出会う
お守りが一致することからお弓=青山京子が判明
通りすがりに沢村訥升が助けてくれたり、小悪党吉田義夫と阿部九州男を懲らしめる

2.坂東吉弥の許嫁(八重)探し(6年前に別れている)
小田原にいるらしいので向かう千恵蔵チーム(青山京子と田中春男)
沢村訥升は道中困ってる娘ウラジさん(大川恵子)を助ける
ウラジさん=八重なのが判明、沢村訥升とくっつく

3.明石潮の息子タミタロウ探し(17年前に別れている)
タミタロウ=沢村訥升なのが判明

4.片岡千恵蔵の許嫁桜町弘子と仇山形勲(3年前に別れている)
山形勲は片岡千恵蔵を殺そうとしただけでなく、許嫁の桜町弘子を略奪し妻にしていた
桜町弘子は山形勲に抵抗するもキレられて失明させられていた

ラスト
片岡千恵蔵らの活躍でお家騒動を知った若殿(伏見扇太郎)らは山形勲、北竜二を罠にはめる
千恵蔵、沢村訥升も斬り合いに参加し悪を成敗して一件落着

千恵蔵は桜町弘子の目を治すため名医がいるという長崎へ共に旅立つのであった、、、

ちなみに近衛十四郎は山形勲が雇った刺客で、片岡千恵蔵を斬るために登場する神出奇抜なキャラクター(敵でもあるけどちょっとだけ味方にもなる)

【感想】
基本的にはエンタメ時代劇だと思う

結構詰め込んだストーリーなので90分で終わるのかな?って思ったけど、終盤駆け足でやっつけ的に伏線を回収していくのはさすが

ただ近衛十四郎は忘れられてる気がするw
クライマックスでも再登場するのかと思ってたのにあっさりフェードアウト

そして片岡千恵蔵が強すぎる!
普通なら主人公何者?何でこんなに強いの?ってなるところなんだけど
まあ東映時代劇だから、片岡千恵蔵だから、ってことに尽きるんだろうなー

・出演者メモ
片岡千恵蔵
黒潮太郎とかいう変な名前のキャラ
珍しく死にかけてるシーンが見られる映画、でも漂流して無人島でも一人生き抜ける超人

3ヒロイン
位置付け的には桜町弘子がメインヒロインだろうけど出番は少ない、ひっぱり過ぎだと思う
大川恵子は千恵蔵との絡みがほぼないのでただの脇役
ということで出番的に実質ヒロインなのは青山京子だと思う
ただストーリーが進むにつれて性格が変わりすぎるのが気になるところ、そんなキャラだっけ?ってなる

近衛十四郎
雇われ刺客、ターゲットのはずの片岡千恵蔵に惚れこむ
敵一味とはつるまない一匹狼、あいつを倒すのはこの俺だ的にピンチを救ってくれたりもするツンデレ

・まとめ
冒頭から片岡千恵蔵が漂流して死にかけてるシーンから始まるので
最初のほうはいつもと違うかも?ってワクワクしたけど、徐々に失速して結局いつもの東映時代劇って感じの映画でした
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