Narmy

エル・マール・ミ・アルマ 南米チリの海、そして人、出会いの旅のNarmyのレビュー・感想・評価

2.7
南米チリが舞台のドキュメンタリー。
私の中でのチリの印象はアンデス山脈と大西洋に挟まれた細長い国。
あとはモアイ像とチリワインとサーモンのイメージ。

今作は荒々しい大自然がとにかく美しいチリをサーファーが巡る。
思っていたよりも高い波に長い波、サーファーと波と音楽の融合に見とれてしまう。

途中世界遺産となった都市も映し出される。
港町では、海を神聖なものと受け止め、今のチリの環境汚染、環境破壊を憂う人々の話を聞く。
実はサーモンは養殖で、在来種を餌としているため在来種が激減しているいうところは衝撃。
そして環境破壊は文明破壊だと。

自然に触れ、自然と共存し、自然を敬い生きている人達の方が、机上で決断する人達よりも遥かに先を見通す力が備わるのかもしれない。
自然の恵みに感謝するものは、それを子供、孫の代まで残す大切さに気づけるのだろう。

この見たことのない美しさをはなつ空と海の映像を見る度に何十年、何百年と先まで変わらず残ってほしいと願わずにはいられない
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