アァーーーーーー

0.5ミリのアァーーーーーーのレビュー・感想・評価

0.5ミリ(2014年製作の映画)
2.9
昨今の安藤サクラの上がりっぷりに乗じて見た「百円の恋」でマザマザとヤラレ、その演技力と人間力の高さが本物だった事を痛感させられた余韻に引っ張られ、姉妹監督により「百円の恋」と同時期にリリースされ、絶賛された本作に辿り着いた。

が、しかし。
タイトル前の木内みどりセクションまでは良かったものの、

、、もっとなんつーか、
何かに気づく描写とか、
ハッと現実的になる様な、
そういうカットが無いために、
歯止めが効かなくなって常にリアリティが欠如し、終始フワフワしてる感じが漂って見るのが辛くなっていく。
主人公は一体何がしたいの?
つーのが浮かんではボヤけ、浮かんではボヤけ。
特にアホの坂田師匠のセクション辺りでそれが顕著になり、
決して演技が悪いわけではなく、脚本の適当さなのか、
そんなことねぇだろ。
とか。なり始め。
女の人が描きがちな笑いとか可愛さとか、そういうのが兎に角邪魔。
その後も津川雅彦セクションが続くのだが、このセクションも異様に長く、次の柄本明が出てきた時点での興醒め具合ったらもーーーーー、なかった。
この時点でボヤーーーッと漂ってた優等生感と七光り感、もっと言ったらお嬢様感が前面に出た気がしてねぇ。。
キツかったっす。
俺みたいな労働者階級のパンクスが見たら怒る人多いだろうなぁ。

安藤サクラの姉妹であり、今作の監督、安藤モモコの才能はカメラワークや展開が変わった時の印象的なカット、どこにも無い脚本とかで確かに垣間見れるが、扱ってる内容とテンポ感が美大で習ってきました的な優等生具合をかなり醸し出していて、正直、俺はそのなんつーか表面を漂う日本日本した感覚がどうも無理。
介護の映画だったらもうちょっとリアルななんかあんだろ。騙してんのか真面目なのか主人公ももっとハッキリ行動で見せろよ。
と。
そこも介護と奉仕。
社会と仕事。
というテーマがあるのは理解は出来るんですが、、
七光り感でそれを描いちゃーリアルもメッセージ性もねぇだろ。
という変な感情になってしまう。
安藤サクラの演技がどうのとかいうレベルじゃない。

あと、
これで3時間は
なげぇ。

どっちかというと絶賛されていると思うので、このレビューは敵に回す人が多そう。
最後の曲は調べたら全然知らん人だったけどなんつーかタテタカコだった。
なんだかなぁ。
アァーーーーーー

アァーーーーーー