はま

ヴェルサイユの宮廷庭師のはまのレビュー・感想・評価

ヴェルサイユの宮廷庭師(2014年製作の映画)
3.9
まさかこんなピュアな恋愛映画だなんて〜〜!(笑)
ケイト・ウィンスレット主演だし、もうギトギトの恋愛モノはしないだろうと思って完全に"キャリアウーマン"的な作品だと思ってました。
でもまさかの 恋愛7:お仕事3 くらいな割合で、でもケイト・ウィンスレットですから本当に大人なビター風味。私にピッタリでした。最高にドキドキした〜〜…
相手役のマティアス・スーナールツさん(名前難しいなぁ)めっっっっちゃ素敵でした。彼のおかげでドッキドキ。王子だった…

【1682年フランス。宮廷をヴェルサイユに移すため庭園責任者ル・ノートルは、新たな造園家を雇うことに。現れた女性は自分とは違いすぎる観点を持っており…】
"女性が偏見に立ち向かいながら成功していく"みたいな物語好きなんですよ。個人的に。そして今作はまさにそんな感じで、しかもなかなか美しい部分しか描いてなくて、悪く言えば「上手くいきすぎ」でも私からしたら「最高に気持ちよく見られた」映画でした。
自分がサビーヌになりきって満足感を得る分には最高な作品じゃないでしょうか(ニヤニヤしながら見終わった私)。

この時代のフランスの感じも好きだし、何より庭が綺麗だったー。ここがダメだと作品の根幹からダメになっちゃうから安心しました。
というか庭以外にも美しい風景とか、自然の感じがたくさんあってなんとなく落ち着く印象。
逆に騒がしい宮廷にいるとサビーヌと同じように息苦しさを感じる時があったり、でも彼女が心を許して周囲に溶け込むと見ている自分もそれまで見えてなかった豪華絢爛な美しさが目に入ったり。
今思うとサビーヌは女性からするととても共感しやすい人だったのかも。

じゃあアンドレ・ル・ノートル師匠みたいな人に出会いたいですね(真顔)
ほんとこういうキャラはダメだ…口数少なくて無表情で、でもちょっとずつ心許すタイプの……アンドレ〜〜〜〜!!
また1人私の中の王子が増えました(笑)
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