ぶみ

エージェント・ウルトラのぶみのレビュー・感想・評価

エージェント・ウルトラ(2015年製作の映画)
3.0
ジェシー・アイゼンバーグ、クリステン・スチュワート共演によるアクション。
冴えないコンビニ店員である主人公が、実はCIAの極秘エージェントであり、彼を抹殺しようと暗躍するCIAとのやりとりを描く。
アイゼンバーグ演じる主人公は、CIAが極秘裏に行っていたマインドコントロール実験の被験者だったという設定だが、タイトルにもあるように、「MKウルトラ計画」なる実在のプログラムをモチーフとしており、覚醒した際の殺人マシーンぶりはなかなかのもの。
CIAものとしてはスケール感が小さく、全体的にポップな作りであるとともに、登場するキャラクターがCIA側も含め、ダメダメな人ばかり。
なので、クライム・サスペンス的なテイストを期待すると肩透かしを喰らう羽目に。
中盤あたりから登場した人物が、どこかで観た人だなと思いつつ、エンドロールを確認したらビル・プルマンだったのが驚き。
コメディやアクションよりも、どちらかと言えば主人公とスチュワート演じる恋人とのロマンスに寄っており、青春ラブストーリーものとして観ることもできる。
ただ、全てがどっちつかずとなっており、面白いかと問われれば、つまらなくはない、という政治家の答弁のような回答になってしまう一作。

戦車は進む。マンデルブロ集合が動く。コーラスは破られ、ボールを受け止める。
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