イタリア・トスカーナ地方の人里離れた地で、養蜂業を営む家族のひと夏の物語。
まるで、本当に実在する家族の日常を覗き込んでいるかの様なリアリティがありながら、どこかノスタルジックで美しい幻を見ているようだった。
そして、長女の視点でつづられた物語は家族1人1人の感情を瑞々しく繊細に映し出す。
“イタリアの河瀬直美”
そう呼びたくなる、新鋭のイタリア人女性監督の登場だと思う。
ん?ということは、本作がデビューになる主演の長女役の子は、『萌の朱雀』の尾野真千子といったところか。
カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞したのも納得の出来。
普段ゾンビ映画で喜んでいるような「秘宝系男子」の僕が言っても説得力がないけど、本当に素晴らしい作品だと思います。
オススメです!