あなたをここまで導いてくれた道のりは険しくて
この先を照らす明かりは光を失っているかもしれないけれどさ
あなたに言いたいことは山ほどあるのに僕には伝え方がわからないよ
言ったでしょう?
たぶん僕を救えるのはあなただけなんだよ
結局のところ
あなたが僕の不思議な壁だったんだ
劇中で使われたOasisの『Wonderwall』から
この映画はこの歌詞をそのままな感じでダイレクトに、だけど繊細に伝えているように感じました
ADHDの息子スティーブと、決して育ちがいいとは言えない母親
この世界では新しい法律で障がいをもった子どもを、法的手続きなしで施設に入れることができるようになる
問題を起こしてばかりの息子に疲れはてる母親。だけどたった一人の息子
2人だけの生活を続けるため、壁にぶつかりながらもなんとか乗り越える
そこでカギになるのが隣人のカーラ
彼女がいたから2人は救われる。
でも逆に2人の存在も彼女を救う。
この3人だからこそ越えられた壁があったんだと思います
もう非の打ち所がない作品
画面サイズはあえてこの形で。フル画面になるあのシーンには音楽と相まって鳥肌もの。こんな画面の使い方ありですか笑
親子の愛は永遠。何があっても愛し続けるもの。でもそれは障がいがあっても?
だからこそスティーブは悩む。ほんとに僕を愛してるか
僕は上手く伝えられないけどこんなに愛してる
母親である彼女の選択は?
それはぜひご覧になってください