戦争が変えるもの…
アカデミー賞受賞作『アーティスト』のミシェル・アザナビシウス監督が描くヒューマンドラマ。
凄惨を極めるチェチェン紛争を舞台に、悲劇的な状況に置かれた人々を描いている。
物語は、立場の違う2人の少年を交互に描くことで進んでいく。
一人は、目の前でロシア兵に両親を殺された9歳の少年ハジ。
そしてもう一人は、警察に捕まり半ば強制的に軍隊に送られたロシアの少年コーリャ。
両親を殺されても必死に生き抜くハジ、軍人として戦争に加わり変わっていくコーリャ。
多角的に戦争による悲劇、戦争による被害者が描かれていく。
ハジだけだなく、戦争により人間性が変えられてしまったコーリャもまた被害者なのだと…
ラストシーンはとても考えさせられるとともに、戦争の現実を突き付けられます。
おまけ
ハジの純粋さには、胸が痛くなります。
そして、コーリャの普通の少年が軍人になっていく表情の変化もスゴイです。