べーやん

アメリカン・スナイパーのべーやんのレビュー・感想・評価

アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)
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冒頭の、撃つのか撃たないかのシーン。
そして始まる幼少期からのクリス•カイルの人生。

伝説の狙撃手。日常と戦場が交互に描かれるのですが、戦場の方が平常心で、いきいきしているようにも感じる。

英雄だとか伝説だとか、称えられながらもPTSDや身体の不調が出現したり、当たり前の日常生活を送ることが難しくなっていく姿をみると、戦争によってどれだけ心が蝕まれるんだろうと、いたたまれなくなった。
真っ黒なテレビの画面を見つめる瞳、赤ちゃんをあやしながらも愛情が伝わってこない姿。ビー玉のような瞳で、心在らずな様子を演じたブラッドリー•クーパーが凄かった。

「救いたかった。」という言葉がとても印象的。
戦場のシーンはとてもリアリティがあって、緊迫感に溢れていた。
伝説的な功績だけに焦点をあてるだけではなくて、戦場から戻った後の人生や精神面についてもしっかり描かれているので、ずっしりと、色んなことを考えさせられます。

そして、予告の素晴らしさに拍手です👏