エクストリームマン

アメリカン・スナイパーのエクストリームマンのレビュー・感想・評価

アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)
4.5
いやもう、地獄だよ。戦争に囚われて泥沼に嵌っていく系映画の、新たな金字塔だろう。

『ハートロッカー』みたいに、前半調子乗ってるけど後半ズドーンと落とされるっていうより、もうなんか最初から緊張感半端ないし、一瞬でも気を抜いたら観ているこっちまで撃ちぬかれそうで気が気じゃなかった。

ブラッドリー・クーパーの役作りは確かに凄かった。本人の写真と見紛うばかり。『世界で1つのプレイブック』でも見せた「ヤバい目」、今回は怖かったなぁ。あと、戦場でもアメリカ国内でも、銃口の放つ、あの重圧ってなんなんだろう。銃社会だと、逆に感じなかったりするのか?ダメな映画だったりすると全然怖くないけどね。

主人公:クリス・カイルは「伝説のスナイパー」だったわけだけど、その"伝説”って言葉が正に呪いそのものだったように見えた。ジワジワと、でも確実に心を蝕む呪いだ。