最強狙撃手vs最強狙撃手
少年の浪漫のような戦争映画!
というのはまあ間違ってはいないだろう。ただしこの作品は実話が元となっているのだから、題材こそ魅力的だからと気楽に見れるものではない。
近年ではISISによる残虐な動画に触れる機会が増えた。そのため作中の"虐殺者"の描写が事実としてありえるのだと戦慄することになる。本来なら工具の音でしかない異音が、怖気の走るトラウマとして私達の耳に植えつけられる。
イラク戦争の是非については論じる術を私は持たないが、アルカイダというテロ組織の残虐性の一端を知る手段としてはこの作品は見るべきだろう。また敵地での戦争行為の緊迫感も、老人から子供まで榴弾を手にする姿から伝わってくる。
今作の一番印象に残ったのはやはりグレネードランチャーのくだり。戦闘シーンでもないのに冷汗かきましたね。