takanoひねもすのたり

囚われの美女のtakanoひねもすのたりのレビュー・感想・評価

囚われの美女(1983年製作の映画)
3.0
解説より引用
"画家ルネ・マグリットの同名作品を含む絵画コレクション77点と21点のフィギュアを織り交ぜてコラボした同題名の「大人の絵本」を、自ら映像化した実験的かつ幻惑的な作品"
だそう。

『囚われの美女』はシュールレアリズムの手法、トロンプ・ルイユ(目を欺く)を使った作品でマグリットは真実を隠蔽する際によく使用、絵の中に描かれた絵画が特徴。

物語は場末のナイト・クラブから。金髪の黒いドレスを着た美女をじっと見つめる男ヴァルテル。彼は謎の組織の運び屋。
ボスのサラから呼び出され今夜中に届けろという任務を受けるがその道中でナイト・クラブにいた美女が倒れているのを発見。
両手首に手鎖、太腿の傷から夥しく血を流しており、彼女を医師に見せるため、車を走らせ途中の館に運び入れ電話をしてくれと頼むが、何故かみな様子がおかしい……。

絵画を映画で再現し、不条理な世界を構築した物語……なのかな?
劇中でマグリットの『美しき捕虜』が重要なキーとして使われてますが、それと同じくらいに重要なのはマネの『皇帝マキシミリアンの処刑』

正直どう捉えたら良いのかよく分からない😅
これ観たの2回目ですが、感想が変わらない。

マグリットは好きな画家ですし、劇中で『美しき捕虜』以外も画として再現されているシーンがあり、そういう箇所は(ほー😳)と思うものの、いかんせんストーリーが掴みどころがない。演出もよく分からない。理解が及ばない。

ぽんぽん美女が脱ぐ。
それも美乳、ヌードも美しい。
シモのケもばっちり写ってる。

幻覚と現実の境をふらふらするヴァルテル、幻の女で吸血鬼的な存在のマリー・アンジュと自分のボス・サラの間で振り回され続け……そして終盤でそれらは夢(マグリットの描くメタ構造)しかし目覚めた後の現実でもヴァルテルはサラに銃殺されるという不条理な結末。
入れ子構造のさらなる入れ子(文おかしい😅)

散文的なストーリー展開にあまり乗れずとも、時折良い絵はあり、奇妙な登場人物も面白みがあり。しかし劇伴がタンゴで個人的に画とのバランスが悪く感じてしまい、どうもいまいち作品世界にのめり込めない。

吸血鬼的な演出は何だったの……。

ベッドルームにバイクをインテリアとして置く(しかもライトを付けてる)センスが分からなすぎたw

とりま誰か解説して…。