囚われの美女の作品情報・感想・評価・動画配信

『囚われの美女』に投稿された感想・評価

K

Kの感想・評価

3.4
1人の探偵の男が、ナイトクラブで美女に会う。男はその後、夢とも現実とも分からぬ世界で苦しみ続ける。 ラストまで"?"が満載、ルネ・マグリットの絵画を用いた実験的映画。
解説より引用
"画家ルネ・マグリットの同名作品を含む絵画コレクション77点と21点のフィギュアを織り交ぜてコラボした同題名の「大人の絵本」を、自ら映像化した実験的かつ幻惑的な作品"
だそう。

『囚われの美女』はシュールレアリズムの手法、トロンプ・ルイユ(目を欺く)を使った作品でマグリットは真実を隠蔽する際によく使用、絵の中に描かれた絵画が特徴。

物語は場末のナイト・クラブから。金髪の黒いドレスを着た美女をじっと見つめる男ヴァルテル。彼は謎の組織の運び屋。
ボスのサラから呼び出され今夜中に届けろという任務を受けるがその道中でナイト・クラブにいた美女が倒れているのを発見。
両手首に手鎖、太腿の傷から夥しく血を流しており、彼女を医師に見せるため、車を走らせ途中の館に運び入れ電話をしてくれと頼むが、何故かみな様子がおかしい……。

絵画を映画で再現し、不条理な世界を構築した物語……なのかな?
劇中でマグリットの『美しき捕虜』が重要なキーとして使われてますが、それと同じくらいに重要なのはマネの『皇帝マキシミリアンの処刑』

正直どう捉えたら良いのかよく分からない😅
これ観たの2回目ですが、感想が変わらない。

マグリットは好きな画家ですし、劇中で『美しき捕虜』以外も画として再現されているシーンがあり、そういう箇所は(ほー😳)と思うものの、いかんせんストーリーが掴みどころがない。演出もよく分からない。理解が及ばない。

ぽんぽん美女が脱ぐ。
それも美乳、ヌードも美しい。
シモのケもばっちり写ってる。

幻覚と現実の境をふらふらするヴァルテル、幻の女で吸血鬼的な存在のマリー・アンジュと自分のボス・サラの間で振り回され続け……そして終盤でそれらは夢(マグリットの描くメタ構造)しかし目覚めた後の現実でもヴァルテルはサラに銃殺されるという不条理な結末。
入れ子構造のさらなる入れ子(文おかしい😅)

散文的なストーリー展開にあまり乗れずとも、時折良い絵はあり、奇妙な登場人物も面白みがあり。しかし劇伴がタンゴで個人的に画とのバランスが悪く感じてしまい、どうもいまいち作品世界にのめり込めない。

吸血鬼的な演出は何だったの……。

ベッドルームにバイクをインテリアとして置く(しかもライトを付けてる)センスが分からなすぎたw

とりま誰か解説して…。
Nappon

Napponの感想・評価

3.6
ロブグリエ監督なのにストーリーが!と一瞬テンションが上がったが、やはり虚構の世界で入れ子構造。
主人公の戸惑いは、鑑賞している者の戸惑いそのもの。
翻弄され続けた90分。

ラストはやや予想外だった。そこに戻るのか、といった感想。まとまりはよいが、他作品ほどのインパクトには欠ける印象。
座敷童

座敷童の感想・評価

4.2
謎の魅力があるが、『不滅の女』の空虚感には全然適ってない。消えた女の謎はあまりにも取り留めがなく、Aという事実はBという事実とゆるい連帯すらなく完全に打ち消されて、ひとりの女はもはや消失点ではなく、謎が謎であるために存在しているような形をとっている。だからこの空虚は惹きつけられるものというよりか、シュールレアリズムの絵画を展覧会で眺めているような感覚になる。ひとつひとつのイメージはかろうじて消えた美女によって結ばれているかに見えるが、明らかに断絶している。「町を歩く人の半分は死人だ」とか、朝起きると夢が反復し、家の突起物が全て取れていくというのはよかった。
好みの世界観。難解かなと思いきや最後にちゃんと納得がいく話。

秘密組織で働く男。急ぎのミッションをこなせるかな。ボス(美女)に今夜中と言われたのに仕事そっちのけ。バーで出会った女性が忘れられなくて追い続ける。優先順位が最高。

変態監督、やっぱり面白すぎる。不条理展開もこれならアリ。好みでした。

ツルツルお肌の彼が胸毛びっしりなのは衝撃。
【シュルレアリスムの絵画をシュルレアリスムの監督が映像化】
しかもジャンルはサスペンス。

オープニングクレジットの額縁の中にセピア色に透ける浜辺。
鼓動のように繰り返す波のリズム。
マグリットの同名絵画をなぞらえた大胆な構図がもの凄く記憶に焼き付きます。

"ロブ=グリエ監督がルネ・マグリットの絵画をオマージュした"というU-NEXTさんの解説が気になりすぎて鑑賞いたしました。

女体美をフル活用した活人画の連続、現れては消える謎の美女を追いかける青年というロブ=グリエ監督のいつものやつです。
物語は掴みどころがなくて不安定ですが演出はどっしりと安定しています。

登場人物が最高にかっこつけてるのも良いですし照明や自然光を活かした光の反射、使い方もとても素敵です。
豪華な衣装や美術で美しくきらびやかなビジュアルと男性の狩猟本能を描いたワイルドなムーブに百獣の王ライオンを感じました。

監督はそんな豪華絢爛なご自身の心の中の美や本能に固執して取り憑かれていたんだろうなと。
彼のどの作品を観てもそう思います。
紗

紗の感想・評価

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分からないようで分かったと思ったら分からなかった

カットの鮮やかさとか詩的な語りとかの仏映画っぽさはやっぱり好き
わたしの中ではアラン・ロブ=グリエと武智鉄二と実相寺は同じ引き出しに入ってて、一番才能があるのが実相寺だと思っている。
最後の切り札的に死の天使という言葉が出てくるあたり、たいしたことない話では?としか思えない。スタジオで撮りました感を出すバイクシーンはちょっと良い。
mizuki

mizukiの感想・評価

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美と官能の白昼夢サスペンス。こういうシンボリックなメタ映画好みなんだけど、ぬるっと動く映像と音楽が怖すぎて泣いちゃった
ロブグリエ4作目。

これはさすがに難しかった。
内容を全部理解できたかというと全然。何度か観て考察すべきなんだろうけど自分にはむりかなー。

ただ、ロブグリエらしい世界には浸れるのでそれだけで見る価値はある。
最初のバイクのシーンなんかはカラーで現代的になってしまってもしかしてちょっと安っぽい感じになってしまったのではと不安もよぎったけど、杞憂だった。

「不滅の女」とかも同じで、たまたま最近観たからかもしれないけど、雨月物語とかも近しいテーマなのかな。ここまで何回ではないけど。
映像的な満足度高かった。
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