ルール:
①部屋にあるもの全てを倉庫に預ける。
②倉庫から取り出せるのは1日に一つだけ。
③この生活を一年間続ける。
部屋の家具はおろか、一糸もまとわない姿で始まった生活はなかなか衝撃的。
一日一つだけしか取り出せないからこそ、本当に今必要なモノが何かを考える。
そして、必要なものが揃ってきた時点で訪れる取り出したいものがないという感覚。
ものが溢れる現代、自分たちがいかに不要なものを持って暮らしているかが分かる、ものとの向き合い方を考えさせられる作品だった。
この一年をかけた実験の結果、主人公が辿り着いた答えは非常に興味深かった。
何より、主人公の祖母が彼に伝える言葉こそ、何よりも価値のあるものばかりでした。