Ryoko

グッド・ライ いちばん優しい嘘のRyokoのレビュー・感想・評価

4.5
試写会にて鑑賞。
内戦中のスーダンからケニアの難民キャンプへ逃れたのち、「第三国定住」により、アメリカへ渡った若者3人と彼らをサポートする職業紹介所の女性キャリーを描いた実話。

制作がロン ハワードだけのことはあり、とても心の温まる素晴らしい映画でした。
アメリカに渡った直後の文化ギャップのシーンは笑えた。けれど、紛争が絶えず命が簡単に奪われてしまうアフリカの現状や難民として受け入れられたあとも様々な問題が巻き起こるなどシリアスなシーンも多かった。

生まれた土地によって運命が決められているような現実。それでも人は互いに支え合い生きていくことができる。親は違っても互いに「兄弟」と呼び合う主人公たちの絆の強さに感動したし、彼らを助けるキャリーの行動に、人の心を動かすものは、偽りのない本気の心だと実感しました。

終盤は、あっと驚く奇跡が起こります。
そして主人公マメールの決断に胸が熱くなります。
今回、スーダンの若者たちを演じていた役者さんたちも、実は元難民だったり元少年兵だった人たちとのこと。彼らの演技も本当に素晴らしかったです。役柄ながら笑顔が見れたときは本当に嬉しかった。
日本にも難民認定を求める人がここ最近増えてきているそう。日本人もきちんと関心を持たなければならないテーマだと感じました。
Ryoko

Ryoko