久しぶりに観直したらすごくよかった...。
四姉妹のやりとりに、なぜか時折涙がじんわりじんわり。
心を閉じたすずに干渉するでも押しつけがましい優しさをあてがうでもなく、ただ「家族」としてそばにいてくれる三人のお姉ちゃん。
素直でまっすぐな気持ちをシェアしてくれる千佳、
男のためでなく自分のために塗るんだと言ったペディキュアをすずの小指にも塗ってくれる佳乃、
自分の弱さにも向き合いながら、彼女なりの愛情たっぷりに妹たちを見守り支える幸。
四人で見上げた花火も、縁側で食べる素麺も、かっこんで膝を立てて食べるしらす丼も、柱に刻んだ身長も、出会って別れる街の人々も、生活のそばにある海も、みんなこの「家族」を形づくる美しい世界の一片だった。
エンディングまでしみじみと余韻が残る、きっとまた観たくなる日本の家族の映画。