のんchan

妻への家路ののんchanのレビュー・感想・評価

妻への家路(2014年製作の映画)
3.8
チャン・イーモウ監督初鑑賞‼️
アジア映画が全般的に苦手な私としたら挑戦する気持ちで😅
多分、この監督を初めて観るならもっと違う作品をお勧めされるのだろうけど、夫婦愛がテーマらしいのでチャレンジしました❣️

先ずこの物語を理解する為に自分用のメモとして【文化大革命】という歴史事件を簡単に⤵︎
【毛沢東が指導した「大躍政策」で2000~4000万人が餓死。破壊的な失策で政治の第一線から退いた毛沢東が資本主義に傾倒しかけた中国を共産主義に戻す運動のことを言う。毛沢東が亡くなる迄の10年間で凄まじい暴力と殺人が行われ50~100万人の国民が亡くなっている】


今作は文化大革命終了前後のある家族の物語。
文革で右派分子として投獄されるも逃亡を図った夫(チェン・ダオミン)を信じ、夫の帰りをひたすら待つ妻(コン・リー)、そして1人娘は3歳の時に父と離れているので、母の気持ちとは乖離があるため深い確執がある。
文革が終わり、夫の罪が解かれ20年ぶりに帰宅するが、妻はあまりのショックや栄養不足などの原因から"心因性の記憶障害"になっていて、夫の顔だけを想い出すことが出来ない...
感情の揺れ幅が大きくて、余りにも切なく救いのない時代に翻弄された家族には長過ぎる春も訪れない...

映画としては時代背景を掴み、カメラワーク、光の加減等も美しくキャストが巧くて素晴らしかった🌟

妻役コン・リーは監督の初期作品時は恋人の関係だったそうですね💞破局から離れていた期間を経て再び何作品かで使われた関係だと知り、ふむふむなるほど、やり難くないのかな?と要らん事を考えましたが、コン・リーは美貌を封印して高齢の老け役まで演じていました👏


ピュアな気持ちだけを持続出来れば涙が止まらないと思う😭
しかし、正直なことを告白すると、邪心がところどころに邪魔してしまい、夫の顔だけ解らないって(本当にそのような症状がある方がいたら大顰蹙ですけど)まるでコメディのよう😁なんて思ってしまった私もいて、どかかが冷めているので涙は出なかった🙃
やっぱり私には純真さが足りな過ぎてアジア映画は無理なのかな?

作品は十分に良作でした‼️
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