YasujiOshiba

チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密のYasujiOshibaのレビュー・感想・評価

-
個人的にはジェフ・ゴールドブラムがつぼだった。ぼくにとっての彼はクローネンバーグの「ハエ男」であり、まだパワーブックと呼ばれていたころのマックのノートPCでエイリアンの宇宙船にウイルスを仕込んだ天才エンジニアなんだけど、今回のトリックとラストのあっけなさに、あっけにとられてしまった。

グウィネス・パルトローは絶対に名前が覚えられない女優さん。アイアンマンの彼女ってことは覚えているんだけど、『セブン』でブラビの奥さんをやっていたのは見たはずなんだけど、ほとんど記憶にない。なんだろ、影がうすいというか、うすいところが良いというか、まさか親の七光りじゃないよねとは言っておくけど、それでも今回は、暴走気味にジョニー・デップのよいバランサーとして、楽しそうな演技を披露してくれました。

楽しそうといえばやはりユアン・マクレガーだよね。ヤク中のトレインスポッターのくせにやたら走らされていたガリガリの青年が、いつのまにかジェダイになってライトセーバを振り回していたとおもったら、すっかり名優になっちゃって、今回だってその抑えた演技は安心して見てられたよね。

すごく知的な演技をみせてくたのは、モルデカイの従者を演じたポール・ベタニーかな。この人の演技はもっと見てみたいと思ったな。じつに楽しそうに、痛々しい忠実なスケベ男を演じてくれましたからね。

ストリーミングじゃなかったら見てない映画だけど、ま、楽しかったです。
YasujiOshiba

YasujiOshiba