ユースケ

X-MEN:アポカリプスのユースケのネタバレレビュー・内容・結末

X-MEN:アポカリプス(2016年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

コスプレ感満載の黙示録の四騎士を率い、新世界の王を目指す着ぐるみ感満載のアポカリプスの野望を阻止するため、プロフェッサーXがハゲ散らかしながら頑張る【X-MEN】新三部作の完結編。

とにかく、詰め込みすぎ。
キャラクターを増やし、エピソードを詰め込んだ結果、全てが薄くなり、誰が主人公なのかもよくわかりません。
特に、本作から参戦したキャラクターは薄過ぎて感情移入不可能。むしろ、寄ってたかってビームを撃ち込まれて白目を剥くアポカリプスに感情移入しちゃいそうでした。
ストーリーも【ファースト・ジェネレーション】では1960年代、【フューチャー&パスト】では1970年代の世界情勢にしっかりを絡ませていましたが、本作では取って付けたような1980年代の描写だけでガッカリしました。

みどころは、EURYTHMICSの【SWEET DREAMS】をバックに、コミカルに描かれるトゥインキー大好きクイックシルバーの超高速救出シーンなのですが、大爆発する学校から生徒も先生も金魚も犬も片っ端から救出しまくったはずなのに、ハボックだけ助け忘れて弟のサイクロプスが泣きわめいて全てが台無し。ぶっちゃけ選曲も1980年代を意識しただけで歌詞とシーンの繋がりが感じられず微妙でした。

【スター・ウォーズ】旧三部作の【新たなる希望】と【帝国の逆襲】は面白いけれど、完結編である【ジェダイの復讐】はつまらないと登場人物に語らせ、遠回しに自分が監督しなかった【X-MEN】旧三部作の完結編である【ファイナル ディシジョン】を批判するブライアン・ジンガー監督。言わせていただくが、【スーパーマン リターンズ】に浮気して完結編から逃げておいて何言ってんだ。【X-MEN】新三部作の完結編である本作はハッキリ言ってつまんねーよ。つーか、お前の作品は【ユージュアル・サスペクツ】以外凡作だよ。
ラストも新生X-MENの登場で締めればいいのに、お腹にファンの付いたポンコツセンチネルの登場でトドメ。ブライアン・ジンガー監督には今後一切【X-MEN】シリーズに関わらないで欲しいです。

とりあえず、【ウェポンX】のウルヴァリンを完全再現したヒュー・ジャックマンとエロいサイロックのコスプレを着こなしたオリヴィア・マンはお見事でした。