OASIS

キアヌ・リーブス ファイティング・タイガーのOASISのレビュー・感想・評価

2.4
太極拳を学ぶ青年が寺を守る為裏の武術大会に参加して賞金を稼ぐという話。

キアヌ・リーヴスの初監督作。
アクション監督にユエン・ウーピンも参加していて、適度にワイヤー感のあるマトリックス的アクションがこれでもかと楽しめる映画だった。
アクションも結構な割合を占めていて、アクション映画としては優秀なドラマとアクションのバランス。
ただ、対戦相手の見た目が変わるだけで後半になればなる程同じ様なアクションなので飽きがちになってくる。
中盤にある、派手な会場で1対2で戦うシーンは画面の点滅が激しくてなんでそんな見せ方したんだろう?と疑問に思いました。

主人公は裏の大会だけではなく本格的な武術大会にも参加していて、そっちにも顔を出して師匠の元に戻って来たりするのでその度に興奮がリセットされるといった感じ。
師匠が諭そうともそれを聞き入れず戦いに身を投じていく主人公だが、その師匠と弟子との関係の深さが伝わって来ず、主人公が寺をどれだけ愛しているかが分かり難かった。
裏の組織に同僚を殺された女刑事もそこに加わるが、そのキャラクターはいる意味が無いように思えた。

キアヌ・リーヴスは終盤までモニターを見ているだけで表舞台には出て来ないが、ラストシーンで主人公と対決する場面で本領発揮。
若干棒立ち気味なアクションだったが、これまたマトリックスっぽいキアヌを観れて概ね満足。
しかし、キアヌは寺までのあの長い距離を泳いで来たのだろうか・・・?

「ザ・レイド」からイコ・ウワイスが出演しているものの、主人公との対決に邪魔が入るので使い方が非常に勿体無い。
彼のアクションがもっと見たいと思っていたのでその点は残念でした。
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