「英雄と書いて、ひでおです」
劇場でも観たが、確認したいこともあり再度観賞。原作既読。
日本で「ゾンビ映画」を撮るならば、今後はこの作品が教科書になるだろう。
もし日本でゾンビパニックが起きたなら、という想像でしか出来ないことを贅沢にお金と時間をかけて作ってある。アッパレ！
ゾンビ映画で一番大事なのって、究極の「あるある感」だと思うんですよ。
助けた恋人は既に噛まれてたり、命からがら自宅に戻ったらリビングにお母さんが立ってて話しかけたらゾンビだったり、ムカつく奴がめっちゃカッコいい死にかたしたり。
ある種の伝統芸能みたいな。
だから世間的な評判は激悪な「Zアイランド」もお約束だらけで個人的には結構好き。
もちろん、この映画もちゃんとお約束は踏襲しており、監督の先人たちへの愛が伝わってくるオマージュっぷり。
ロメロのゾンビシリーズはもちろん、ミスト要素も入ってたり。大泉洋のあの姿はまるでフォレストガンプの様でもあり。
特に後半のクラシックが流れるなか対峙するシーンは素晴らしいなぁ。数あるゾンビ映画のなかでも群を抜いて素晴らしい。
ただし、原作を読んでいないと有村架純のポジションは非常に分かりづらくなってしまっている。
あの描かれ方だと読んでいる人もいない人も不満が募るのが残念。
ゾンビ映画は苦手、怖いって人も割と観やすい良作。
ああ、いかん、やっぱりゾンビ映画を観ると感想が長くなってしまう。
