ヤマタケ

シェフ 三ツ星フードトラック始めましたのヤマタケのレビュー・感想・評価

4.3
「三ツ星フードトラック始めました」って副題をなぜ付けたのか疑問。
「シェフ」だけで充分。余計な副題のせいで安っぽい長編料理ドキュメンタリー番組だと思われて敬遠してしまう人も沢山居ると思う。
勿体無い限りだ。

料理の美味しそうな映像や、調理中の楽しそうでカッコいい姿にまず見惚れてしまう。

そして、只の料理映画ではなく、父と子、そして男同士の友情を描いたロードムービーとして、共感出来る部分が沢山あった。

優しいだけ上辺だけのコミュニケーションじゃ繋がらない。そう。子供だって、馬鹿じゃない。
この人は、料理以外は不器用だけど、理屈じゃなく本気や本音でぶつかって、お互いに成長できる事を知ってるのだ。
だから周りの人も料理を超越しこの人の人間性に惹かれて行くんだろう。
個人的にはシェフとして、そして父として、息子にナイフをプレゼントしてあげるシーンがとても良かった。

素敵な音楽も要所要所で効いていた。
アメリカの素晴らしい景色と、魅惑的なキューバ音楽、そして最高のキューバサンドに、みんなの笑顔。
もう、後半はずっとニコニコして観てしまった。
最後も、アレはアレで良いと思う。
ヤマタケ

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