このレビューはネタバレを含みます
次々と出てくる料理がどれも超美味しそうで、それだけで楽しくなれる映画でした。キューバ音楽？も良かったです。
定番ばかり求める勤め先のレストランオーナーに不満を持つ腕のいいシェフが、料理評論家の辛口評価にブチ切れてレストランを飛び出した後、フードワゴンのサンドイッチ販売で再起を目指しながら、家族との絆の大切さを見直していく話。
ジョン・ファブロー監督で本人とアイアンマンとブラックウィドウが出てるという、狙ってるとしか思えないキャスティングが笑えました。
でも料理を愛するファブローのキャラが良くて、素直に感情移入できました。数年前に飛行機の中で観た時はちょっとピンと来なかったとこもあるけれど、家のテレビ画面で観たら料理と音楽の魅力をちゃんと堪能できました。
ただ、最後の成功にいたる場面は過程をちょっと端折りすぎな気も。もともと手の込んだ料理が好きなシェフなんだから、最後は本格料理に復活してほしかったとも思いました。あと、前半は料理の話だったのに、後半は家族の話になっちゃって、描きたいことがぼやけてしまってるとも感じました。ブラックウィドウとの恋or友情の行方も気になるのに、途中からまったく出なくなったのも残念でした。
要するに雰囲気とテンポは良いけど脚本はけっこう雑です。
でも楽しい作品ではあるので、気軽な映画を観たい時にオススメです。
