小波norisuke

シェフ 三ツ星フードトラック始めましたの小波norisukeのレビュー・感想・評価

5.0
とにかく料理が美味しそうなのがよい。
サンドイッチなんてシンプルな食べ物だと思っていたけれど、大きなスクリーンで観ると、ものすごく食欲をそそられる。
バターがジュッ
と溶ける音がたまらない。

ストーリーは予想通りだけれど、愉しい。
キューバ音楽に乗せられて軽快に話が弾む。
何もかも失った男が、ボロボロのフードトラックから、料理人の原点に立ち返って再出発。
マイアミ、ニューオリンズ、オースティン、我が憧れのアメリカ大陸横断南部編。
特にニューオリンズは独特の情緒があって魅力的。
息子と共に働き、旅するにつれ、父性に目覚めていく。10才の息子がつくる動画にほろり。
適度な下ネタ、適度なセクシー美女。
スカヨハはパスタを食べているだけで、なんて艶やかなんだろう。
自分も同じ生物種に属していることが信じられない。

「傷つくんだ」
料理人が批評家に訴える。いやいや、それは言っちゃだめよ。
酷評されるのは誰でもそりゃ辛いけれども。

料理、音楽、家族、仲間、仕事に対する矜恃。
気分が上がる。へこんだときにまた観たい。
小波norisuke

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