フェイスノーモア

レイズ・ザ・タイタニックのフェイスノーモアのレビュー・感想・評価

レイズ・ザ・タイタニック(1980年製作の映画)
1.5
悲劇の豪華客船「タイタニック」をベースにしているようなしていないような海洋サスペンス。

豪華客船タイタニックの悲劇の事故から約70年後、冷戦中であった米国とソ連はタイタニックに積んであったとされる新兵器に必要な架空の希少鉱物を巡って様々な謀略を図るのであった。

タイタニックを浮上させるというキャッチーな設定につい惹かれてしまって鑑賞したものの、色々とメチャクチャすぎて笑いしか出てきませんでした。
そもそもタイタニックは海底に沈む際に船体後方が折れてしまったのは当時でも周知の事実のはずなのに、浮上した船体は原型を完璧にとどめている。
それどころかなんと自力で水面に浮いているのである。
というよりも全長270mの鉄の塊を浮上させる方法が海底を爆破!?
…いや、それ以前にタイタニックは浸水で沈んだ船なんですけど…等と次々と頭に浮かんでくるツッコミを心の中で消化している間に子供だましな浅いストーリーが進んでいく。
とはいえ特撮のタイタニック浮上シーンは非情にクオリティが高く、一見の価値ありだと思うのでそこに+1点という感じです。
というかそこしか観るべきところのない映画でした。