原作が1995年のものということは鑑賞後に知ったが、この映画のメッセージ性を汲み取る上で重要なことだと思う。
人間は理不尽なことは見たくない、沈黙する群衆、といったワードが胸に刺さった。
原発という割とナイーブなテーマに対し、政府を批判しつつ、単なる反原発側の意思だけでない「原発」の問題についてよくここまで描いたなと思う。
私がこの映画に興味を持ったのは主題歌を歌っている秦基博さんがきっかけなのだが、普段何気なく聴いていた主題歌「Q&A」の「曖昧なまま放置すれば確かに楽だけど」「問われているのはその本性」の部分がとても重く思えた。
話は良かった。制作に対する想いも感じた。ただ「映画」としては、子どもたちや妻に関する演出など、少しくどいと感じるシーンがちらほらあったかな…という感じ。
カメラワークは臨場感があって良かった。
メッセージ性がとても強い映画だった。ほんとよくここまで制作したと思う。