マッサージ屋

はじまりのうたのマッサージ屋のレビュー・感想・評価

はじまりのうた(2013年製作の映画)
4.0
かつては名うての音楽プロデューサーだったダン(マーク・ラファロ)だが何年も結果を出せず、自らが立ち上げた会社を解雇されてしまった。
妻や娘とも別居し失意のままニューヨークの街を彷徨うダン。
偶然入ったバーでシンガーソングライターのグレタ(キーラ・ナイトレイ)の歌声を聴き、彼女の才能に惚れ込んだダンはデビューを持ちかける。
グレタも恋人デイヴ(アダム・レヴィーン)に裏切られドン底状態だった。
ダンの勢いに乗せられたグレタは・・・。

『ONCE ダブリンの街角で』ジョン・カーニー監督作品。
『ONCE〜』もそうでしたが、コレも音楽をきっかけに人生の再生を描くストーリー。
しかも曲だけに頼らず台詞等でそれぞれの心情も伝えてくれるので分かりやすい。
でも何よりキーラ・ナイトレイの歌声を含む楽曲はやっぱ素敵でしたねぇ。

スタジオを借りるカネが無いという事から逆転の発想で街中でゲリラライブならぬゲリラ録音をするという。
その最初のゲリラ録音を決行した裏通りでのシーンはめちゃくちゃ良くて鳥肌たちました!
遊んでいた子供達もコーラスで参加させるという展開もナイス(笑)

劇的な人生の逆転劇では無い分、非常に心を打つ作品です。