mrかっちゃん

はじまりのうたのmrかっちゃんのレビュー・感想・評価

はじまりのうた(2013年製作の映画)
4.3
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします!
2019年最初の映画は、人生に躓いた傷ついた大人達の再出発をステキな音楽で彩った哀しいけれど爽やかな余韻の残る大人の青春映画。

恋人に裏切られたキーラナイトレイは友人に誘われ失意の感情を胸に「都会でひとりぼっちのあなたのために歌います」とライブハウスで弾き語る。
その演奏を偶然見た過去は活躍したが今は会社をクビにされた音楽プロデューサーのマースラファロが彼女をスカウトし共にアルバムを制作し始める。

この映画では音楽が劇中で重要な役割を果たしていて、ドラマの進行に合わせて感情のうねりや登場人物の心情描写を担っている。
それがとても美しい。
陳腐な言い方ですが、ドラマティック。

映画における感情描写は台詞を使ったものや、逆に役者の演技だけで台詞は一切使わず映像で魅せるものがありますが、この作品では音楽で両方のいいとこ取りをしているからより感動的になっているんだろうな。

物語の終着点が今の僕の心境と同じでとても切なくなりましたが、いまは新しい時代とこれからの出会いに期待して前に進みたいと思います。
振り返ることはしない。
ただ明日を一生懸命生きていこう。

ステキな映画で新しい年を始められて嬉しいです。