シネラー

はじまりのうたのシネラーのレビュー・感想・評価

はじまりのうた(2013年製作の映画)
4.5
暗い内容の映画鑑賞が続いていたので、
明るく元気になれる映画でも
と思っての初鑑賞。
大正解だった。

二人の主人公である
キーラ・ナイトレイと
マーク・ラファロの関係性が良かった。
お互いに仕事や恋愛に家族といった
問題を抱えた二人が、
出逢って共通のジャンルである音楽
を作り上げていく過程は、
観ていて楽しく感じられた。
屋外のレコーディングは清々しく、
現地の子ども達に協力してもらったり、
ビルの屋上での収録は
音楽の良さと状況が相まって
笑みがこぼれた。
キーラ・ナイトレイの歌声は
優しく感じられ、
サントラを購入しようかと思った。

物語の構成も
冒頭で主人公二人が出逢う切っ掛け
が描かれた後、
お互いにそれまでの過程が
描写された末に物語が始まる展開
となっており、
丁寧で且つ面白味があって良かった。

音楽の素晴らしさだけでなく、
悩んだ末の決断という人間的成長
も描かれる良い映画だった。
私生活や仕事で行き詰まったり、
落ち込んだ時に観るのに相応しい
映画だった。
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