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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)のOBのレビュー・感想・評価

4.0
1917のシームレス映像つながりでこちらを再鑑賞。これは私は大好きな映画。

お腹に太く響くJAZZドラミングのシンプルなBGM。
全ての時間がつながっているかようなシームレスな映像表現。
少数精鋭な役者達により繰り広げられる演技対決。

これらのアンサンブルと、芝居小屋+半径数百メートル以内の世界のみで繰り広げられる密室演出は、まさに舞台演劇を観ているようであり、更にはそこに一緒に存在しているような感覚に陥る。
この世界観を居心地良く感じるか否かでこの作品の評価は分かれるだろう。

バットマンの頃のマイケル・キートンを知る者としては、明らかに本人のことそのものを映画にしている為、演技を超えた本心に基づく体現にしか見えないし、これが評価されなければ本当に彼の役者人生は終わってしまったであろうとのことを思うと、このリスキーな企画に勇気を持って挑戦したマイケル・キートンには最大の賛辞を贈りたい。


この作品がアカデミー賞を取れて本当に良かった。
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