autumn

きみはいい子のautumnのレビュー・感想・評価

きみはいい子(2014年製作の映画)
4.6
『抱きしめられたい。子どもだって。おとなだって。』ポスターに載ってる言葉。確かにそうだと思った。素敵な言葉。
小学校の担任の先生って本当に大変だなって思った。多感な時期で良いも悪いもまだわからなくて他人の気持ちを考える余裕なんてなくて。親も親で自分の子供に必死で世間体なんて考えてられない、親からの苦情も子供同士の喧嘩も虐待も。1クラス30弱の人数の人生を見守り、支え、手をさしのべる。本当に難しい職業だなと思った。
また虐待も虐待している親本人も苦しんでて、虐待している自分を許せなくて嫌いになって、また叩いてしまう。虐待の解決方法はきっと誰かが止めて仲介に入って、子供と引き離すだけが方法じゃなくて誰かが抱きしめて、包んで、弱さを出してあげる環境や人が一番必要なんだと思った。じゃないと虐待された子供もきっと今後の人生で背負うものが多すぎる。『べっぴんさんだね』って近所のおばあちゃんが言い続けて、抱きしめてくれたおかげでママ友の人はその後の人生歩めたんだろうなって。
先生が出した宿題、『誰かに抱きしめてもらってきてください』素敵な宿題だと思った。人に優しくされるときっと誰かに優しくできる、そう思いたい。
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