暫くのあいだ鬱だったというトリアー監督。多分この人、観客に鬱をばら撒く事で正気を保ってるんじゃないかという、実は『メランコリア』でのキルスティン・ダンストみたいな人なんじゃないかとすら思うんですけどもね。
確かに今回も「はいおしまいチャンチャン」ではなかったですし、それなりにエゲツないんですけどもがね。
珍しく前編で「ひょっとして」と思ってた事がそのままオチだったのは意外というか、トリアー具合が足らない感じは良いのか悪いのか。
誠に残念ながら、1人の男としてシャルロット・ゲンズブールさんに性的な魅力を感じないせいか、どうしてこうホイホイ男がハマっていくのか理解できない所が、あまり入り込めなかった所以ですかね。
これがブライス・ダラス・ハワードちゃんあたりならもう少し印象違ったと思うんですけども。
寧ろBlu-ray予約購入しようかぐらいだったんですけども。残念です。
『ドックヴィル』以降の作品は衝撃があまりないですね。しかし。
そんな事よりも「鬱三部作」も終わったわけですから、あなたその前にやるべき事あるだろ的な「アメリカ三部作」の『ワシントン』をさっさと撮って欲しいものです。