原作『窓から逃げた100歳老人』は40カ国以上で翻訳され、800万部の大ヒット。
本国スウェーデンでは「アナと雪の女王」を抑えて、興行収入5週連続の1位を獲得したんだそうな。
100歳の誕生日を迎えたアラン(ロバート・グスタフソン)は、老人ホームを抜け出し、旅に出る。ひょんな事から大金が入ったケースを手に入れた彼は、ギャングと警察両方から追跡される羽目に—— 。
100歳のお爺ちゃんによる、ほのぼのシュールなロードムービー。…と思いきや。
アランの知られざる過去に思わずビックリ。かつて爆弾の専門家として各国要人と渡り合い、数々の歴史的事件に立ち会ってきたという、驚きの経歴。
回想録で描かれる、原爆開発でオッペンハイマー博士に協力していたり、米ソを渡り歩いたりと、かなりぶっ飛んだ過去。
爆弾への偏愛が結構アブないし、どんだけファンキーなのよこのお爺。
奇しくも二重スパイをしたりとか、ベルリンの壁崩壊に貢献したりとか、繰り広げられるのは荒唐無稽な奇想天外ストーリー。ほのぼの系かと思いきや全然違う。
悪者達がことごとく排除されていく脚本は観ていてスカッとする。…にしても、人がどんどこ死んでいくぅ〜。
当然っちゃ当然だけど、主演のロバート・グスタフソンは100歳じゃない訳で。特殊メイクで100歳に見せてはいるけど、BTTF2の老ビフみたいなクオリティだったのが、個人的には没入感を削いだかな。