粗茶屋

レヴェナント:蘇えりし者の粗茶屋のレビュー・感想・評価

レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)
4.8
凍てつく大地も、肉を裂き骨を砕く痛みも、男の命を燃やす復讐の火を消すことはできない…。

西部開拓時代に実在した罠猟師の“ある復讐の物語”。ディカプリオ、ハーディ、グリーソン、この共演をもっと早く観ておきたかったと後悔。

2016年度あらゆる映画賞で主演男優賞を総なめにしたディカプリオの演技は圧巻。脇を固めるキャストも異様な存在感を放つ。

人物を撮る場面と光景を撮る場面の画角の切り替えとカメラの動き、数秒から20秒超えまでカットの長さの使い分けが臨場感を底上げしていた。

先住民の存在は、物語を静かに見守る大地の目のように至る所に感じられ、作品全体を不思議な空気で包んでいた。

そして音楽があまりにも美しく、開始10分のシーンで流れるBGMを聴いた時「教授のパクりだ」と思った自分の耳は正しかった。音楽はやはり坂本龍一でした。
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