びたみん

レヴェナント:蘇えりし者のびたみんのレビュー・感想・評価

レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)
4.3
イニャリトゥ監督作は、「バードマン」「アモーレスペロス」を鑑賞済み。
本作、素晴らしい傑作だった。
とにかく、映像の迫力が凄まじく、人間の生きる姿をどこまでも追いかけた最高のカメラワークが随所に観ることができる。
冒頭のネイティブアメリカンによる襲撃から一気に引き込まれ、ディカプリオの体当たりな演技で、更に映画に没入してしまった。
主人公を共感しやすい人物にしながらも、善なる人物に仕立て上げず、等身大の人間として描いているのも良い。
ストーリーも、アメリカ全体を示唆するような部分もあり、ここまでの壮大な物語をよくまとめ上げたなと感嘆の息を漏らす。
単なるアドベンチャー大作としても、芸術映画としても楽しめる唯一無二の作風の大傑作。
難点を挙げるとすれば、幻想シーンに魅力がないのと、やや中盤ダレるところ。それ以外は満点と言っても良いと思う。
イニャリトゥ監督の他の作品も観たくなった。
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