ヒロシゲキガスキー

レヴェナント:蘇えりし者のヒロシゲキガスキーのレビュー・感想・評価

レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)
3.5
冒頭、設定や人間関係等若干説明不足で、話に入り込めず参ったなぁ・・・
なんて思っている所に熊が登場(笑)
ここから、話は俄然面白くなります。

熊とグラス(ディカプリオ)の初対面の怖さったらないですね。
CGのクオリティは「ジュマンジ」の頃とは偉い違いです。
熊との激闘は今後も語り継がれていくと思いますが、試合結果は何と、両者場外リングアウトで辛うじてグラスの勝ち!
と言っても、ボッロボロの息も絶え絶え、四捨五入すれば死んじゃってる様なこの状態が、ストーリーを動かしていきます。

チームの隊長はグラスを足手まといと考え、現場に置き去りにし最後を見とる様にフィッツジェラルド(トムハーディ)ホーク(先住民の妻との子)らに託し、現場を後にします・・

ネタばれしたくないんで、あらすじは程々にしますが、ストーリー自体に新味はないです。
マカロニウエスタンでありがちな復讐譚と、言ってしまうと身も蓋もありませんが。

しかし、今まで見たことのない場面に目が釘付けになります。

馬共々崖から墜ちた不死身の男グラス、乗っていた馬の腹を掻っ捌きます!
あぁまた臓物食うのか・・ええええええええ!

ぜひ見て頂きたい。
そんな暖の取り方があったとは!

この映画はディカプリオに主演男優賞を取らせるの為の映画って側面も、あったんじゃないでしょうか?
それ故ディカプリオの気合も半端なく、役者魂をぶつけています。
で、いろんな物食ってます(笑)臓物から生魚から・・

負けず劣らずトムハーディも素晴らしい!敵役が強力だと映画に厚みが出るってもんです。
ただ終盤の対決シーンではちょっと喋らせ過ぎたかな?と。

ただ156分はやっぱり長いなぁ、もうちょっと切れたかな?・・